名仁川るい
これまで勉強にスポーツにと、ただ真っ直ぐに学園生活を送ってきた有紗は、ある夜、両親の激しい夜の営みを目撃して、人生観が変わるほどの衝撃を受ける。
翌日、学校でも昨夜のことが頭からはなれずモンモンとする有紗。父母はともに真面目な教師で、そんな実直な印象に反する行為を目の当たりにした後では仕方なく、
肉親に限らず、誰しもあのような激しい一面を持っているのだろうか…と、彼女はそんな疑問で頭をいっぱいにしていた。
そんなソワソワとした態度で廊下を歩く有紗を心配したか、同級生の絛(さなだ)くんが「どうしたの?」とそのか細い肩に触れてくる。
瞬間「ビクンッ」と驚く有紗。何かと自分の体に触ってくるこの少年に、胸の鼓動を早くする彼女は、意を決したかのように彼の腕をつかみ、人気の無い備品室に連れ込む。
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