「蒼の彼方のフォーリズム」評価と感想

「蒼の彼方のフォーリズム」の評価と感想

評価

あらすじ

 少女たちが空を駆け、恋を知る物語。
小さかった頃に見上げた空に、いちばん近くにいるのが、自分だと思っていた。
これがあれば、どこへでも行けると。誰よりも先に、彼方へ行けると。
そう、信じていた――――――

空を飛ぶことが、自転車に乗るぐらい簡単にできる世界。
そこで流行しているスポーツ『フライングサーカス』。
かつて、そのスポーツで将来を期待されていた主人公は、圧倒的な敗北による挫折と、ある理由からそこを離れていた。
だが、転校生である倉科明日香と出会い、空の飛び方を教えるうちに昔の熱が戻ってくる。
立場が変わっての『フライングサーカス』への出場。
明日香の手を握った主人公は、今度はどこまで高く飛べるのか。

『空を飛ぶ』ことを巡って出会ったふたりと、その仲間たちが贈る青春恋愛物語。

曲

●曲名：Wings of Courage~空を超えて~　歌手：川田まみ

●曲名：INFINITE SKY　歌手：KOTOKO　

ギャラリー

●絵師：悠木いつか、鈴森　　

キャラクター

感想

音楽：A

　とにかくOP曲「Wings of Courage ～空を超えて～」が最高。正直この曲を聴いてプレイしたという人は多いのではないでしょうか。もうあおかな＝「Wings of Courage ～空を超えて～」っていうぐらいイメージが合う曲。もう一つのOP曲である「INFINITE SKY」も試合中に流れたりするとめっちゃ熱くなれる。ED曲も各√に用意されていて豊富でどれも素晴らしい。どの曲もカラオケにないのが悔やまれる。

シナリオ：A-

シナリオの流れは以下の通りです。
共通→明日香orみさきor真白or莉佳　
どのキャラ先に攻略しても問題なし。 

　この作品が初めて萌えゲーでのスポ根物だったのでちょっと衝撃を受けた。今のノベルゲーってここまで出来るんだって感じ。正直スポ根系はどうしても漫画に劣ってしまう印象だった。字ばっかりではスポーツの刹那時間の攻防をイメージできないと思っていた。しかし、この作品をプレイして考えが変わった。詳細は演出評価のところを見てもらえば分かるが、多分へたな漫画よりこっちのほうが良いかも知れないと感じた。それぐらい良かった。
　シナリオ的な話に戻るとやはり王道な展開でやっていて爽快感がある。目標がハッキリしているので見ている側としても応援したくなるし、熱くなれた。一番のおすすめは明日香√で沙希との試合で最高に熱くなった。明日香√だったらアニメ化もしているので是非そっちも見てほしい。私はアニメから入った口ですがどちら面白かった。時間のない方にはアニメだけでも良いと思う。

絵（グラフィック）：A-

　 絵は可愛いというよりも美しいといったところ。特に海と空の背景が素晴らしい。あとSD画もとても良かった。フライングサーカスやグラシュの説明シーンが多々あるがSD画により楽しくわかりすく理解できた。

演出：A-

　音楽を抜きにしても演出が凄い。まず、試合の演出が細かいところまで描写されて理解しやすい。立ち絵やCGが豊富なのでその光景がイメージしやすい。次に、スライングサーカスとグラシュの説明のSD画が分かりやすい。予備知識無しでも理解できる。最後に、物語の区切り方が上手い。各話ごとに次回予告が出るがそこの区切りが丁度良いところなので続きが凄い気になる。これらに音楽が合わさると完璧。

キャラ：B

　ヒロインはどれも可愛くて魅力的だったし、サブキャラも全員カッコ良かったり、可愛かったりで最高だった。嫌なキャラや影の薄いキャラが一人もいないのが凄いと思った。好きなキャラは莉佳＞真白＞明日香＞みさきです。サブキャラ含めるとカオスになると思う(笑)

システム：A-

特に問題ない。シーンバック機能があるのは良い。

H度：B

正直スポ根ものだったこともありあまり興奮しなかった。絵自体は好きなんだけど…
あとHシーンが少なすぎ。通常のHシーンの半分ぐらいのイメージ。

プレイ時間：30h

プレイ時間は約30時間。個人的には丁度いいボリュームだったと思う。ただ、サブキャラについてはもうちょいあってもいいと思った。←追加版発売済みらしい