「黄昏のシンセミア」評価と感想

「黄昏のシンセミア」の評価と感想

評価

ブランドあっぷりけ
発売日2010年
ジャンルシナリオ系、ミステリアス系
総合評価A-
評価内訳音楽:A- シナリオ:A- 絵:B- 演出:B キャラ:A- システム:A H度:B- 時間:35h

あらすじ

 「誰かを残して往く気持ちというのは、一体どういうものなのだろう」

天女の羽衣の伝説が残る御奈神村(みなかみむら) 山に囲まれた風光明媚な一地方。

大学生の皆神孝介は、夏休みを利用して母の故郷であるこの村を訪れる。

きっかけは叔母から受けたアルバイトの話。
懐かしいこの村では少女達との出会いと再会が待っていた。

友人のような実の妹「皆神さくや(みながみ さくや)」
疎遠になっていた従姉妹の少女「岩永翔子(いわなが しょうこ)」
幼馴染の神社の巫女「春日いろは(かすが いろは)」
そして、村で出会った正体不明の女性「銀子(ぎんこ)」

懐かしい顔ぶれと新たに知り合う少女との出会いを経て、孝介は村に徐々に居場所を作っていく。

――しかし、孝介達に襲い来る異変が、日常を壊して行く。

山童(やまわろ)という、村に伝わる化け物の話。
生き物を変質させてしまうという神話の薬の正体。
そして、伝承に残る天女とは一体なんなのか。

数々の真実を前に、彼らは決断を迫られる事になる――。

●曲名:夏のファンタジア 歌手:佐藤ひろ美 

ギャラリー

●絵師:オダワラハコネ  

キャラクター

皆神 孝介(みながみ こうすけ)
155cm 68kg
物語の主人公。現在大学生。民俗学を研究するサークルに所属しており、教授のフィールドワークに付き合わされている。子供の頃に母と死に別れ、故郷である御奈神村を離れて東京で暮らしていた。現在は妹のさくやが寮に入っているため、父親と二人暮らし。夏休みに叔母の皐月から受けた「バイト」で御奈神村に帰ってくる事になる。物語を客観的に見る性格で、荒事は苦手。妹のさくやとはお互い軽口を叩き合う仲。

皆神 さくや(みながみ さくや) CV.平山沙弥
B85/W61/H88 167cm 57kg
孝介の血のつながった実の妹。黒目黒髪の美少女だが愛想がなく、常に不機嫌そうな表情がマイナスポイント。孝介いわく「出来のいい妹」であり色々と首を突っ込む兄のお目付け役。さくや自身は、自分の事を面白味のない人間と思っているが、兄とのやり取りではボケとツッコミを交互に繰り返す。低血圧で着痩せするタイプ。現在は家を出て女子寮に入っているため、孝介とのやり取りはもっぱらメールになっている。

岩永 翔子(いわなが しょうこ) CV.夏野こおり
B62/W45/H66 145cm 31kg
孝介の従姉妹の少女。母親そっくりの温和な性格だが、物静かで人見知りの気があり、孝介とは殆ど会話をした事がない。彼女の勉強を見ることも孝介の「バイト」の一つだが、ぎくしゃくした関係に難航している。以前に会ったのは翔子がまだ幼い頃で殆ど覚えておらず、翔子にとって孝介はよく知らない年上の従兄弟でしかない。当時は明るい少女だったようだが…

春日 いろは(かすが いろは) CV.青山ゆかり
B92/W65/H86 172cm 61kg
御奈神村の巫女。孝介が住んでいた頃の親しい友人で幼馴染。当時は家族ぐるみで付き合いがあり、今も年賀状を交わしている。性格は明るく仕事に厳しく、さっぱりした行動が信条になっている。家の仕事にやりがいを感じているが、その結果、忙しさのあまり村の外に遊びに行けなくなってしまってる。春日神社の裏の湖は、昔、天女が降りて来た時に羽衣を清めたという伝説があり、いろはが舞う神楽が夏祭りの主役。

銀子(ぎんこ) CV.芹園みや
B90/W64/H87 164cm 58kg
御奈神村で出会う、神秘的な雰囲気を持った女性。大部分が謎のベールに包まれており、銀子という名も本名か定かではない。孝介のことを一方的に知っており「こうちゃん」と親しげに呼ぶ。出会うたびに謎めいた発言を残し、わずかに微笑む口元が怪しい色香を残して行く。……などと見た目と雰囲気はいいのだが、話してみれば一発で分かるガッガリ美人。セクハラめいた悪戯をするくせに恥ずかしがり屋。「その方が面白いから」で孝介を振り回し、近所の子供達と遊ぶのが趣味と、その場のノリと思いつきで行動する自由人。

岩永 皐月(いわなが さつき) CV.柚木かなめ
B95/W65/H89 163cm 59kg
若い叔母さんで、子供の頃は姉のような存在であり初恋の人。孝介の母の妹であり、旧姓は皆神。(孝介の父は婿入りしている)孝介達が引っ越した後は、皆神家の実家に戻って暮らしている。翔子の実の母親で夫は現在仕事で長期出張中。働きながらも女手一つで広い家を切り盛りしているが、色々と手が足りなくなり夏休みの孝介を呼び寄せた。温和で優しくいつもニコニコとしているが、怒った時はとても怖い。

高見 沙智子(たかみ さちこ) CV.青葉りんご
B60/W42/H52 150cm 38kg
村の商店街にある雑貨屋、タカミ商店の娘さん。物知りと評判のおばあちゃんと二人暮らしをしており、よく店番している。勝気な性格でクラスの女子リーダー的ポジション。内気でおどおどしている翔子の事は嫌い。考えるより動く性格で後先考えずに手を出すが、大抵は自爆して痛い目にあっている。

南戸 朱音(みなと あかね) CV.芹沢せいら
B89/W62/H88 162cm 58kg
春日神社の先輩巫女さん。神社の娘のいろはより先輩なのは、年功序列と資格の違い。東京の大学を出ているが、実家から通える就職先を探した結果、神社の巫女さんに落ち着いた。母と二人暮らしで、電車とバスで春日神社まで通勤している。神楽などの神事部分を一手に担ういろはを同僚として尊敬している。現在は神楽、神事の勉強中。

稲垣 美里(いながみ みさと) CV.有栖川みや美
B80/W51/H78 156cm 52kg
翔子と沙智子の担任。実家が御奈神村にあり、大学卒業後に先生として戻ってきた。孝介とは子供の頃に同じ通学班だった事のある仲で、元ご近所のお姉ちゃん。クラスメートや友人が地元を出ていく中、数少ない村に帰ってきた人。性格は正義感が強く、きっぱりとしている。子供の頃に大型の獣を間近で見た事があり、今も大嫌い。

感想

音楽:A-

特にOP曲、挿入曲がよかった。OP曲「夏のファンタジア」、挿入曲「Long for…」が最高。OP曲は作品に凄い合っているし、挿入曲はプレイした人しかわかないと思うが泣けてくるしでとにかく良かった。語彙力無くてすいません。どちらもカラオケのDAMにあるのでたまに思い出したときにふと歌います(笑)

シナリオ:A-

さくやor翔子orいろはor銀子orサブヒロイン→シンセミア
取り合えず銀子√初めのさくや√最後だったらあとはどの順番でも良い。銀子√から攻略しないと内容についていけないのとさくや√はシンセミア√の布石みたいなので最後がおすすめ。

 友達に進められたのがきっかけでプレイした。その友達は妹ゲーしかやらない変態だったがシナリオも良いということなので仕方なくプレイしたのを覚えている。正直妹ゲーは苦手だったのですが、この作品は苦手が吹き飛ぶぐらいのシナリオが良く、気づけば夢中にプレイしていた。しかし、さくや√の時の親類(皐月)に交際の報告するところとかはやはり見ていられなかった…(妹ゲー好きの人には申し訳ない)
 本題のシナリオ内容ですが、伝記物で逸話や伝承を元に創り上げているので、結構細かいところまで伏線が回収され、矛盾がない綺麗な作品に仕上がっている。元となった話も天女の羽衣の物語と誰もが知っている話なだけあって受け入れやすかった。ただ、内容が全体的に難しく、ヒロインの攻略順によっては最後の最後まで何も分からずに進むことがある。いちおうコンプすれば伏線は全部回収されると思うが人によってはもう一度プレイしたほうが良いかもしれない。だが、フローチャートがあるのでわからないところをピンポイントでプレイできるので苦にはならないと思う。個人的には妹ゲーであることを度外視してシナリオ的に十分におすすめできる作品となっています。

絵(グラフィック):B-

正直プレイ前は絵があまり好みではなかったが、プレイ後には好きになっていました。特に際立って良いというわけではないが安定しているイメージ。

演出:B

演出は凝っているわけではないが丁寧に作られている印象。表情がころころ変わるのが良い。また、挿入曲「Long for…」がこれまた良いシーンで流れるのも上手いと思った。

キャラ:A-

メインヒロインのみならずサブヒロインにも集点をあてるのが良い。物語の都合上どうしてもメインヒロインたちはシリアス展開になってしまうが、サブヒロインは普通の萌えゲー的な内容なのでシリアス展開に疲れたときにプレイするのがおすすめ。キャラは銀子>いろは>美里>沙智子>朱音>皐月>翔子>さくやです。個人的に妹キャラが苦手なのでさくやと翔子は低めです。シナリオ的にはどっちも最高。

システム:A

フローチャートと別視点+フラグメント(おまけ)が完備されており完璧だった。分岐が分かりやすいし、分岐手間のところに戻れたり出来るのでわかりやすかった。正直、BADENDを含めEDが多かったが、その機能により特にめんどくさいとは思わなかった。また、この物語は結構複雑なので分かりにくいのですが別視点から見ることにより補完されているのでそこも良かった。

H度:B-

サブヒロイン全員分のHシーン完備が良かったのと、シュチエーションが豊富なのが良かった。ただ、内容についてはあっさりしすぎていた。ただ、いろはのHシーンだけは最高だった。

プレイ時間:35h

プレイ時間は約35時間。フローチャートのおかげでプレイ時間が短縮されてるイメージ。でも、物語の内容としてはとても濃いのでやりごたえは十分にある。

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