「ChuSingura46+1-忠臣蔵46+1-」評価と感想

「ChuSingura46+1-忠臣蔵46+1-」評価と感想

評価

ブランドinre
発売日2013年
ジャンルシナリオ系、バトル系
総合評価A
評価内訳音楽:B シナリオ:A 絵:B- 演出:A キャラ:A システム:A- H度:C 時間:50h

あらすじ

元禄十四年(1701年)三月十四日。
勅使饗応薬の任を仰せつかっていた藩州赤穂藩主・浅野内匠頭が高家筆頭・吉良上野介を江戸城、松の廊下で斬りつけるという前代未聞の事件が発生した。

その知らせを聞いた五代将軍・徳川綱吉は激怒し、浅野内匠頭を即日、切腹。浅野家には城地没収、お家断絶を命じる。一方の吉良には何の御咎めもなかった。
一夜にして三百人の家臣は路頭に迷い、非業の死を遂げる者もいた。

それでも、亡君の仇を討つべく立ち上がった四十六人の浪士たち。
そして、謎のタイムスリップで現代から江戸時代の赤穂に来てしまった主人公の深海直刃。
赤穂浪士の運命に翻弄されつつも、浪士ともに仇討ちへと参戦していく…

●曲名:仇華 歌手:Duca

●曲名:Dearest Sword,Dearest Wish 歌手:ayumi

ギャラリー

●絵師:ぬい  

キャラクター

深海 直刃(ふかみ すぐは)
本編の主人公。現代から江戸時代にタイムスリップした青年。赤穂浪士、そして矢頭家家族の一員として元禄の世界を生きることになる。
「この手を汚そうとも、全身全霊でオレが止める!」

大石 内蔵助(おおいし くらのすけ)CV:有栖川みや美
播磨国赤穂藩の国家老として、藩の政治・経済を運営する。だが、趣味に興じることが多く、藩士の間ではその能力を疑われている。付いたアダ名は『昼行灯』。
「よいか! 正義は! 我等! 赤穂にあるぞっ!」

堀部 安兵衛(ほりべ やすべえ)CV:桐谷華
赤穂浪士、最強の剣士。元々、祖父は新発田藩士の家老。 父も新発田藩に仕えた名門の出。だが、藩の陰謀により浪人となる。後に高田馬場の決闘で一躍勇名を馳せ、請われて浅野家の家臣となる。お家再興よりも、仇討ちを主張する江戸急進派のリーダー。
「武士道とは、死ぬことと見つけたり」

大石 主税(おおいし ちから)CV:ひなき藍
内蔵助の愛娘。昼行灯と陰口を叩かれてる母を内心歯痒く思っている。その影響か、自分は立派な侍になるのだと無理をしている部分がある。蛙や蜘蛛の類が大嫌い。幼名は松之丞。
「我が生きれば、付いてこよ!」

清水 一学(しみず いちがく)CV:御苑生メイ
吉良家・家臣。 二刀流の使い手。言動こそ慎ましいが、凶暴さと残忍さを兼ね備えた赤穂浪士にとって最悪の剣士。主君である吉良の性格が豹変したことを不審に思っている。
「遂に来たね! 赤穂浪士!」

矢頭 右衛門七(やとう えもしち) CV:春河あかり
矢頭長助の四姉妹の長女。勘定方の父に習い、藩では経理の仕事を学んでいる。剣は大の苦手で、胸が小さいことを密かに悩んでいる。よく転ぶ。
「前の直刃しゃんも、今の直刃しゃんもお優しい人です」

山吉 新八郎(やまよし しんぱちろう)CV:小倉結衣
上杉家家臣。 隻眼の侍。性格は人懐っこく明るいが、一度剣を抜けば物干し竿ほどの長刀を自在に操り、その強さは安兵衛や一学にも劣らない。上杉家家老の色部から内蔵助の暗殺を命じられている。
「お兄ちゃんて何ていうか、母性本能を弄るんだよねぇ」

感想

音楽:B

OP曲が二つありそのどちらも素晴らしい出来栄え。サビの部分特に盛り上がります。
ED曲の「終わりのはじまり」という曲も最高で物語の終わり方と見事にマッチしておりおすすめです。

シナリオ:A

シナリオの流れは以下の通りです。
假名手本忠臣蔵編→江戸急進派編→百花魅編→仇華・宿怨編→刃・忠勇義烈編  
基本的に順番に進むので問題ない。仇華・宿怨編で選択肢有。

 本作はタイトル通り「忠臣蔵」を元にした作品となっており、登場人物の多くを女体化させているスタイルとなっている。元は同人ゲームとして一章毎発売されていたので章の切り替わり方が秀逸。「忠臣蔵」を知らなくても詳しく解説してくれるので楽しむことが出来た。

・假名手本忠臣蔵編
 「忠臣蔵」の主役である大石内蔵助と共に討ち入りを果たすという物語。歴史に忠実なシナリオでこの章である程度「忠臣蔵」について知れると思う。主人公は現代から来たこともあり最初は戦力としては弱いが徐々に成長していく様子が見られたのが良かった。

・江戸急進派編
 この章では同じ赤穂浪士である堀部安兵衛と共に討ち入り果たす物語となっている。堀部安兵衛側から見る「忠臣蔵」はまた違っており大石内蔵助の傍にいた時には見えなかった江戸の事情を垣間見ることになる。ここでは主人公は堀部安兵衛に稽古をつけてもらうこともありメキメキ強くなっていく。清水一学の斬り倒したときは震えた。

・百花魅編
 この章では大石内蔵助の娘である大石主税と共に討ち入りを果たす物語。この章では主人公は前の経験もあり最強クラスの剣客となっていますが、何度も繰り返す歴史に主人公は無気力となってしまう。しかし、大石主税の一途な思いに心打たれ、一緒に討ち入りをすることとなる。そしてこのシナリオで全ヒロインを超えてくるキャラ「山吉新八郎」が登場します。多分多くの方が新八のことを好きなるほどです。自分のことわっち呼びや主人公お兄ちゃん呼びは反則!(笑)

・仇華・宿怨編
 この章では今まで敵キャラであった「清水一学」と共に「忠臣蔵」についての考察を行う物語。吉良側から見た討ち入りの考察は結構納得できる部分もあった。しかし、最終的には真の黒幕がいることが分かり、清水一学と共に黒幕を倒すこと決意する。

・刃・忠勇義烈編
 この章は矢頭右衛門七と共に討ち入りを果たす物語といいたいところだがそれはおまけで、本篇は黒幕を倒す物語となる。正直黒幕については個人的には納得していないし、伏線の回収が雑なころもあるしでいまいち。しかし、最後の戦闘は個人的に熱くなるものがあった。

絵(グラフィック):B-

正直絵柄が好みではなかった。胸が無駄に大きいし肌が照かってるしで正直苦手。ただ、イベントCGの多さと戦闘シーンのCGの良さで物語的には良かったと思う。

演出:A

イベントCGの多さが演出を底上げしている。また戦闘シーンが良い。刀を振ったら斬撃音が出るし、斬撃音もキャラごとに違っているのでこのキャラは強そうとかが分かる。あと立ち絵が結構動くのでイメージしやすい。BGMの盛り上げも良い感じで文句なし。

キャラ:A

キャラ数が半端ないのに立ち絵のバリエーションが豊富なのは凄いと思った。なので自分の好きなキャラを見つけるのもいいかもしれない。ちなみに個人的には小夜と新八がが一番好きなキャラ。

システム:A-

OPムービーとEDムービーを鑑賞することが出来るのが良い。また、人物録があるのでこのキャラ誰だっけ?てなったときに助かった。正直キャラが多すぎて初見では覚えられない。

H度:C

正直絵柄が好みではないのとHシーンが薄いのとで全然興奮しなかった。

プレイ時間:50h

プレー時間は約50時間。各章10時間×5ぐらいのイメージ。全体でみると長く感じるが一章ごとでみると短く感じる。なので、一章ごと進めていけばそこまで苦に感じないと思う。

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